そもそも、ネットショップを始めた途端にいきなり商品が飛ぶように売れるということはほぼ起こりえません。なぜなら、インターネット上にはすでに類似商品を販売する 競合他社が数多く存在 し、あなたのネットショップが顧客に認知されていないからです。
「Amazonや楽天への出店で成功したから、そろそろ自分でECサイトを立ち上げよう」と思ってネットショップを始めた場合は、特に注意が必要です。 大手のモール型EC は月間利用者が数千万人単位に上り、特別な努力をしなくてもモールに出店すればすぐにアクセスを集められるという恵まれた環境があらかじめ整っています。
今回は、ネットショップの集客力を上げたいと思っている人におすすめしたい集客手法とデータ分析ツールを紹介します。
ネットショップの集客力を上げる9つの方法
1. ブログ
ブログによる集客で成功するためのコツ は、ターゲットとなる顧客が必要としている情報をテーマに記事を書くことです。
例えば、 化粧品を販売 するネットショップの場合、ターゲットとなる顧客は「上手にアイメイクしたい」「ファンデーションはどうやって選べばいい?」などの願望や疑問を持っていると考えられます。これらの願望や疑問をもとにしたお役立ち情報をブログで発信することで、見込み顧客をネットショップへ呼び込んだり、購入を迷っている人の購買意欲を高めたりすることができます。
ブログ運営には企画と執筆、効果検証を繰り返しながら、継続的に情報を発信するという地道な作業が必要です。手間のかかる作業ではありますが、有益な記事の数が増えれば増えるほど、記事はブログの資産となって掲載後もネットショップの集客力を高め続けます。
「読んだ後に思わず欲しくなって注文した」という行動を顧客に起こさせることを目指して、記事の数をコツコツと増やしていきましょう。
Shopifyでネットショップを立ち上げる と、別ドメインでブログを用意しなくてもショップ内にブログを持つことができます。また、ワードプレスなどの外部プラットフォームのブログを持っている場合は、ブログへのリンクをネットショップのメニューに追加することも可能です。実際にブログを追加する方法については こちら をご確認ください。
2. SEO対策
ブログで有益な情報を発信したとしても、そのブログがGoogleやBingなどの検索エンジンでヒットしなければ、ネットユーザーの目に留まることはありません。そこで、ブログでの情報発信と同時に力を入れたいのが、 SEO対策 です。
SEO対策とは、検索エンジンによる検索結果の上位にネットショップが表示されるように手を尽くすことを言います。検索結果を左右する要因は数多くありますが、そのなかでも開業したてのネットショップが立てやすい対策は、顧客が検索しそうなキーワードを研究することです。
ただし、無理やりキーワードを詰め込んだ不自然なコンテンツはペナルティの対象となり、逆に順位を落としてしまいます。テクニックに頼って無理に順位を上げようとせず、ユーザーの役に立つということを軸に考えてECサイトを設計しましょう。
3. SNSへの投稿
ネットショップがXやインスタグラムなどの自社の SNSアカウント を開設して情報を拡散させるという方法も、 自社サイトの集客力を向上させる効果があります。ブログ記事を書いた後に記事へ誘導するリンクをSNSに投稿すれば、より多くの人に情報を伝えることができます。
SNSは炎上したときの対応が大変というイメージがありますが、「リツイート」や「シェア」の機能を上手に活用すればユーザーからユーザーへの情報拡散の力は絶大です。ユーザーからの問い合わせに答えたりフォロワーを増やしたりしながら顧客との接点を徐々に増やし、顧客の生の声をマーケティングにつなげていきましょう。
4. リスティング広告
もっと短期間でネットショップを上位に表示させたいときに有効な集客方法として、リスティング広告があります。ネットショップを検索されやすくする方法としてSEO対策を挙げましたが、数ある情報のなかから自社サイトを検索結果の上位に表示させるは3ヶ月ほどかかると言われています。
リスティング広告とは、ネットユーザーが検索したキーワードと連動して検索結果の有料広告枠にネットショップを表示する仕組みです。有料広告は検索結果の上位に優先的に表示されるので、ネットユーザーの目に留まりやすく集客効果も抜群です。
リスティング広告は運用を続ける限りコストが発生するので、中長期的にはSEO対策で順位を上げることが望ましいと言えます。しかし、短期間で成果を出すという意味では、即効性のあるリスティング広告は効果的です。
5. ディスプレイ広告
リスティング広告はネットユーザーの検索意図をもとに広告を表示する仕組みですが、このほかにも、ネットユーザーの興味関心に合わせて広告を打つ方法がいくつかあります。そのひとつがディスプレイ広告です。
ディスプレイ広告とは、ネットユーザーが特定のブログやニュースサイトを見ているときに、そのサイトに関連する広告を表示する仕組みです。ネットユーザーからすると自分が興味を持っている内容の広告が表示されるので、ユーザーが広告をクリックする確率は高まります。
テキストだけでなく画像や動画を表示させながら商品イメージを的確に伝えることができるのもディスプレイ広告の特長です。自社のターゲットの嗜好や年齢、性別などに合わせて掲載先のウェブサイトを厳選し、集客を成功させましょう。
おすすめのアプリ
ShopifyストアでYahoo!広告のリスティング広告・ディスプレイ広告を実施するなら、Shopify「 Yahoo!広告連携 」がおすすめです。「Yahoo!広告連携」を活用すると自動でタグの設置が完了、GTMなどから自分で設置する必要がありません。
さらに、面倒な設定・運用も予算を設定するだけで完了。その後の自動で設定が完了、運用が開始されます。
6. SNS広告
SNS広告とは、FacebookやTwitterなどのタイムライン上に掲載する広告のことです。SNSの利用者が日常的に目にするさまざまな投稿のなかに広告を同化させることができるので、広告を見てもらいやすいというメリットがあります。
SNS広告はディスプレイ広告同様、各媒体によってそれぞれの特徴があります。例えば、実名登録が基本の Facebook はユーザープロフィールの情報が正確であり、より細かいターゲティングが可能です。Twitterは拡散性に優れていて、高い費用対効果を期待できます。写真がメインのInstagramは広告らしさが薄く、広告されているという違和感を与えずに集客することが可能です。LINEはユーザー数が多いため、潜在顧客数も多いと考えられます。
いずれのSNS広告を利用するにしても、個人のプロフィール情報をもとに自社の商品に興味を持ちそうな人を特定することがポイントです。年齢や性別、その他の属性などからきめ細かいターゲティングを行いましょう。
7. アフィリエイト広告
アフィリエイト広告 とは、ユーザーのブログやSNSで商品を紹介してもらうという形式の広告です。第三者による口コミは、自社で行う集客では取り込めない顧客層にアプローチできる可能性を持っています。自社のターゲット層がどのようなWEBサイトやブログにアクセスするかを考えて、商品との親和性が高いアフィリエイターを選びましょう。
アフィリエイト広告のポイントは、アフィリエイターと良好な関係を築くことです。まずはアフィリエイター自身が思わず商品を宣伝したくなるような状況をつくり、アフィリエイター独自の表現方法で商品の紹介をしてもらえるようにすると、広告の効果がより高まるでしょう。
アフィリエイターの見つけ方やアフィリエイトプログラムの始め方は「アフィリエイトリンクを作成する方法」を参考にしてください。
おすすめのアプリ
また、「まるっと集客」ではアフィリエイトだけでなく、通常クリック課金のGoogle広告やFacebook/インスタ広告も成果報酬で実施することができます。全ての施策がノーリスクで実施できるため、まさにShopifyストアが最初に入れるべき集客と言えるでしょう。
8. メルマガ
メルマガ(メールマガジン)は、見込み顧客との直接的で継続的なコミュニケーションを可能にし、信頼関係を構築し、購入へと導くのに効果的で安価な方法です。メールは受信者のメールボックスに直接届くため、他の広告媒体よりも確実に情報を届けられます。
メルマガの配信リストを作成するためには、メルマガ登録者に対して、割引クーポン、送料無料特典、限定商品の先行情報などを提供するなど、新規顧客が興味を持ち、登録する仕組みを整えます。ネットショップのトップページやブログに「メルマガ登録フォーム」を設置したり、SNSでメルマガの存在を伝えるのも効果的でしょう。
おすすめのアプリ
Shopifyメールは、メールの作成から送信、管理まで一元化できる便利なアプリです。テンプレートが充実しているので、簡単にブランドイメージに合ったメルマガを作成することができます。購買行動に基づいたメールのカスタマイズもできるため、新規顧客獲得だけではなく、リピーター向けのメルマガアプリとしてもおすすめです。
9. 紹介キャンペーン
既存の顧客が自分の友人や知人などに商品やサービスを紹介する友達紹介キャンペーンは、口コミや信頼を活用した有効な集客方法です。紹介者には紹介者特典として次回購入割引、ロイヤリティプログラムのポイント還元、キャッシュバックなどを提供します。
ネットショップの分析ツール
自社の集客方法を見直すためには、顧客に関するデータを集めて購入に至るまでの行動を分析することが大切です。最後に、基本的なネットショップの分析方法を紹介します。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供する無料かつ高機能なアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスを利用すると、ネットショップへの訪問者の数はもちろん、訪問者の年齢や性別、サイトにたどりつくまでの経路、実際にアクセスがあったページなどを調べ、集客方法を見直すことができます。
例えば、新たにリスティング広告を打った場合、その前後でネットショップへの訪問者数がどのくらい増加したのかを調べれば、広告の効果をチェックできます。また、複数の集客施策を打っている場合、どの経路からの流入が多いかを解析すると、費用対効果の
Shopifyのストア分析
Shopifyでネットショップを開業した場合、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを導入しなくても独自のアクセス解析ツールを利用できます。「ストア分析」の機能を開くと、広告を打った前後のパフォーマンスを比較したり、チャネルごとの売上を分析したり、さまざまな効果を確認することができます。
また、上位のプランにアップグレードすると、「販売」「利益」「顧客」などの個別レポートを見ることもできます。ネットショップのパフォーマンスを詳細に分析したい場合におすすめです。
集客方法を見直してネットショップの売上を立てよう
ネットショップを成功させる秘訣は、開業直後の集客力にあると言っても過言ではありません。
有料広告でいち早く集客力を高めながらブログやSNSでの情報発信で中長期的にネットショップの魅力を向上すれば、相乗効果による継続的な売上が期待できます。また、顧客データを分析しながら常にECサイトを改善すれば、ネットショップの集客力はさらに高まります。
スタートダッシュで競合と差をつけて、より多くの顧客を獲得しましょう。
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よくある質問
自社ネットショップを開業してもすぐには売れない理由とは?
ネットショップを始めた途端にいきなり商品が飛ぶように売れるということはほぼ起こりえません。なぜなら、インターネット上にはすでに類似商品を販売する競合他社が数多く存在し、あなたのネットショップが顧客に認知されていないからです。
予算をかけずに集客する方法とは?
ブログ、SEO対策、SNSへの投稿が挙げられます。
有料広告の種類とは?
リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、アフィリエイト広告、リマーケティング広告が代表的な有料広告です。
ネットショップの集客で競合と差をつけるには?
多くのネットショップが集客で苦戦するからこそ、ネットショップは初動が肝心です。「予算に余裕がないから」という理由で有料広告を敬遠せずに、費用対効果の高い集客方法を見つけて競合に差をつけましょう。
ネットショップの分析方法には何がある?
Googleアナリティクス、Googleサーチコンソール、さらにShopifyの分析機能は豊富なデータをゲットできることで有名です。